CQ19 成人鼠径ヘルニア術後に必要な生活指導は何か?

Answer

tension-free法の手術を施行している限り、日常生活への復帰は手術翌日から可能である。スポーツ活動には数週から数ヶ月で完全復帰できるとい報告があるが、明確なエビデンスはない(推奨グレードC1)。

解説

 ヘルニア術後の活動レベルの現状を事後調査した報告はいくつかあるが、例えば手術から職場復帰までの期間一つを見ても5~25日と報告によるばらつきが大きい。術後の活動回復を早める因子には、腹腔鏡下ヘルニア手術やlightweight meshの使用などの手術因子のほかに、術前に疼痛の訴えがないこと、高齢者、社会的地位が高いこと、デスクワークであること、術後の精神状態が良好なことなど、手術とは直接には関連のない多くの因子があることが報告されており、わが国の生活でどの程度の活動を指導すべきなのかを、高いエビデンスで明らかにした論文は、現在まで存在しない。

 しかし、少なくともメッシュを用いたtension-free法ならば、医学的に術後長期の休養安静は必要とされず、術後早期から身体活動を再開することが推奨されている。一方、重い物を持ち上げるといった行為をいつから行ってよいのかは、術後3週間を目安とするという意見もあるが十分には検討されていない。  スポーツへの復帰に関しては、スポーツの程度によって種々のリハビリプログラムがここに施行されているようである。平均的には、歩行は術後すぐに再開、ジョギング程度の走行は3~4週間後から、全力疾走(試合への復帰)は2~4ヶ月後からなどとされているが、レベルの高いエビデンスは存在せず、多くは経験的に決められたものであり、一般の患者にそのまま当てはめられるかは明確ではない。

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