『日帰り手術』 その3

今回も京都大学DSUのHPから引用させていただきます

日帰り手術は危険ではないのですか?ですね

 

デイサージャリーには大きく分けて麻酔と手術の危険があります

これらの危険性は入院手術と同等です

また医学の進歩、特に日帰り麻酔・日帰り手術の研究によって患者さんにとって快適な術後経過が工夫されています

麻酔の危険性

全身麻酔は危険なものだと考えておられるあなた

その通り、危険性はゼロではありません

アメリカでの統計では1940年代には全身麻酔が原因で200人に一人が亡くなっています

しかし麻酔科医が研究を重ねた結果新しい麻酔薬が生まれ、より安全な麻酔手技が開発されました。死亡率は年々減少しており1960年代には5000人に一人、1987年の報告では2万5000人に一人になっています

日本での交通事故による死亡率は1万人に一人です

現代の全身麻酔はそれより安全です(麻酔薬など の改良が更に進んでいます)

また入院手術ではなくデイサージャリーにしたからといって麻酔の危険は変わりません

1993年のアメリカでの報告ではデイサージャリー4万件の手術のうち全身麻酔により死亡した人は2人と報告されています

手術の危険性

手術は出血や痛みを伴い、本来危険性を伴います

しかし近年手術そのものを侵襲が少なく、安全なものに改善する研究が積み重ねられ、成果を上げています

たとえば内視鏡によって小切開だけで手術を行い体の傷を最小限にする術式が開発されました

このような手術は手術後の痛みなどが少なく術後の傷の処置もほとんど要らないためデイサージャリーに向いています

日本では丁寧に(画一的? ヤリ過ぎ?)術前検査を実施しますが、米国(あれだけ肥満が多くhigh riskな症例が多いと思われる患者に対し) の有名な内科テキストでは機能状態の評価(少なくとも中程度の機能状態>4MET)

  1~2階分の階段を昇ることができる

  坂道などを歩いて息切れや胸の痛みはなかったか

  速足で100m程度歩けるか

  など

→ **4METを超える活動を問題なく行える機能状態であれば、手術のリスクは比較的低い

 と評価去れているのです

 もしかしたら早期離床に伴い深部静脈血栓症などは回避去れているのではないでしょうか?

日帰り手術の成功には 5 つの P

  •  Provider education:医療提供者への教育 
  •  Procedure selection:手術術式の選択
  •  Patient selection:患者選択
  •  Post anesthesia care:麻酔後の患者管理
  • Payer education:医療費支払い機関への教育    

が重要とされると言います(白神先生論文)

術前に外科医,麻酔科医は安全な手術術式・患者さんを選択し日帰り手術の適応としているので『日帰り手術』は危険ではないと言えるでしょう

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。